薄毛になるメカニズム

薄毛の原因には遺伝・男性ホルモン・生活習慣など色んな要素があります。しかし、薄毛は具体的にどんな理屈で起きるのか?という「頭皮内部で起きているメカニズム」に関しては、かなり明確に判明していますので、それを解説します。

薄毛になるメカニズムの一覧図

まずはこちらの図を御覧ください。薄毛になるメカニズムを1つの図にまとめました。ポイントは「毛母細胞」と3つの物質「DHT、5αリダクターゼ、テストステロン」です。

薄毛の原因はDHTという物質

薄毛になるのはヘアサイクルが乱れるからですが、何故ヘアサイクルが乱れるかというと、毛母細胞が弱るからです。毛母細胞だけはなんとしても死守しなければいけません!

発毛に最も大切な、髪の毛を製造している細胞を「毛母細胞」と言います。この毛母細胞こそが、薄毛に怯える我々のとっての命です。

毛母細胞が活き活きとしている限り、薄毛になる心配はありません。

しかし、この大切な大切な毛母細胞を攻撃する輩がいます。それが、薄毛の原因である「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質です。

憎い物質です。おぞましい物質です。花粉症の人にとっての花粉くらい、この世から消えて欲しい物質です。

で、このDHTが大切な毛母細胞を攻撃すると、毛母細胞は弱ってしまい、髪の毛の製造が上手に出来なくなってしまう(=ヘアサイクルが乱れる)のです。

DHTは、酵素と男性ホルモンが結びついたときに発生する

でもこの憎いDHTは元から体内に存在するわけではありません。ある瞬間に発生します。その恐怖の瞬間とは、酵素と男性ホルモンが結びついた時です。

もう少し細かく言うと、5αリダクターゼ(=酵素)とテストステロン(=男性ホルモン)が結びついた時です。

5αリダクターゼとテストステロン。薄毛治療に大切なキーワードです。1ずつ説明しますね。

5αリダクターゼ(=酵素)

酵素ってよく聞く言葉ですよね。でもちょっとふわっとした理解じゃないですか?簡単に言うと「ある特定の反応を効率化する役割」を持った分子のことです。

酵素ってすごく沢山の種類があるんです。それぞれ持ち場が決まっていて。○○酵素は、○○という物質だけに反応して、反応を効率化する。△△酵素は、△△という物質だけに反応して、反応を効率化する。みたいな。

で、薄毛に関係している酵素は「5αリダクターゼ」と言います。リダクターゼとは日本語で還元酵素って意味です。(還元酵素を説明するとまた細かくなるので、単に酵素と考えてください)

5αリダクターゼには1型と2型の2種類があります。

1型は全身の皮脂腺から分泌されます。
2型は主に前頭部の毛乳頭から分泌されます。

量にも個人差があり、5αリダクターゼが沢山分泌される人と、されにくい人がいます。

テストステロン(=男性ホルモン)

では男性ホルモン。これは何でしょうか。もちろんよく聞く言葉ですよね。男性ホルモンには男っぽさを形成する役割があります。

で、具体的に体のどの部分にあるかと言うと、毛細血管を通して血液を循環し、体中を駆け巡っています。

男性ホルモンの強さにも、強い弱いの個人差があります。役割を具体的に挙げます。

・男性器の形成と発達
・変声
・体毛の増加
・筋肉増強
・性欲の亢進
・男性型脱毛症
・左脳の発育を抑える(俗説)
・右脳の発達を促す(俗説)

そして、薄毛に関係している男性ホルモンは「テストステロン」とよばれる物質です。

DHTに攻撃されても、影響を受けやすい人と受けにくい人がいる

さて、上記で挙げた5αリダクターゼとテストステロン。これらが結びついてDHTが発生したとします。しかし同じ濃度のDHTが発生しても、影響の受け方にも個人差があります。

影響を受けやすい人と受けにくい人がいるんです。DHTの攻撃の影響の受けやすさ(=感受性)、これを現在の医療では計測出来るんですね。

アンドロゲンレセプター遺伝子検査といいます。この検査によって、DHTの影響を受けやすい(=薄毛になりやすい)か受けにくい(=薄毛になりにくい)かが分かります。

アンドロゲンレセプターって何ぞや?と思いますよね。アンドロゲンレセプターを日本語に訳すと、「男性ホルモン受容体」となります。

受容体とは、細胞が外部から受け取った刺激を、細胞内で情報として利用できるように変換する装置のようなものです。

つまり、男性ホルモンに対する受容体の感度、これがアンドロゲンレセプターです。この受容体の性能が良いほど、感受性が高く、DHTの攻撃の影響を受けやすいというわけです。

アンドロゲンレセプター遺伝子検査の詳細はアンドロゲンレセプター遺伝子検査で判明する2つのことを参照下さい。

薄毛が発生しやすい人の特徴

つまり、薄毛になりやすい人の特徴は以下のようになります。

何らかの原因で
・5αリダクターゼが多い
・テストステロンが多い
・テストステロンと5αリダクターゼが結びつきやすい
・DHTの感受性が高い

何故、5αリダクターゼが多いのか。何故、テストステロンが多いのか… こういったそれぞれの理由については、遺伝・生活習慣・ストレスの場合など複合的な要因が考えられます。

そしてまさにこの部分

「私の場合、どうすれば5αリダクターゼを減らせるのか、テストステロンを減らせるのか、結びつきにくくできるのか…」

といった個々に異なる症状の判断が、AGAクリニックの医師は格段に優れているわけです。治療した数千・数万のデータベースと勘を利用するわけですね。

と、ひと通り薄毛になるメカニズムを説明しました。ちょっとややこしい文字が多かったと思いますが、分かりましたでしょうか。

ではこれを踏まえて、どうすれば薄毛が改善するのか、薄毛が改善するメカニズムを読んで下さい。